大阪府警は1日、大阪市内などで集団暴走を繰り返したとして、東大阪市内を拠点として活動する暴走族グループのメンバー77人を同日までに摘発。うち16人を公務執行妨害や道路交通法違反(共同危険行為)などの容疑で逮捕した。
大阪府警・交通捜査課などによると、このグループは東大阪市内を拠点とするグループで、東大阪市職員として勤務する26歳の男がリーダーを務めていた。グループは昨年夏、大阪市内などで暴走行為を繰り返し、これを抑止しようとした警察の車両の走行を妨害するなどして、著しい危険を与えた疑いがもたれている。
警察ではこの妨害行為を重視。「車両に接触するなどのトラブルは起きていないが、行為自体が悪質」として、公務執行妨害と道交法違反(共同危険行為)の容疑で幹部クラスの16人を逮捕。41人を同容疑で書類送検している。また、メンバーのうち、ひったくり犯行に加わった者もいるとして、引き続き調べを進めている。
なお、警察車両と接触していないにも関わらず、走行妨害行為を危険とみなし、公務執行妨害を適用するのは大阪では初めてとなる。