茨城県警は2月28日、違反者の求めに応じ、違反事実と異なる内容の交通反則キップを作成したとして、つくば中央署・地域課に所属する48歳の巡査部長を虚偽公文書作成の容疑で書類送検するとともに、同日付で戒告の懲戒処分も実施している。
茨城県警・監察室によると、この巡査部長は2005年9月20日、つくば市上横場付近の県道をパトロールしていた際、信号無視を行ったクルマを発見。これを摘発したが、運転していた30歳代の男から「このままでは免停になって仕事ができなくなってしまう」と懇願された。
男は信号無視の違反点数が加算されると免許停止になることから、巡査部長は事実とは異なる“運転中の携帯電話使用”で取り締まりを行ったことにして、累積1点となる交通反則キップを作成。これをもって違反処理した。
しかし、後になって巡査部長は「自分は間違ったことをした」と違反した男に電話で通知。違反内容を訂正した状態で交通課に反則キップの原本を提出した。だが、この訂正を不審に思った交通課員が巡査部長を追及したことから虚偽作成が発覚したという。