飛行機の時間が心配で逆走、一畑電鉄バスに行政処分

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国土交通省は2月27日、昨年10月に一畑電気鉄道バスが岡山県真庭市内の中国自動車道で逆走トラブルを起こしていたことを明らかにした。同日付で同型車両1台を30日間の使用停止とする行政処分を実施している。

国土交通省・中国運輸局によると、逆走トラブルは2005年10月21日に発生している。真庭市山田付近の中国自動車道・北房ジャンクション(JCT)で、一畑電気鉄道バスの所有する観光バスが、本来向かうべき岡山自動車道への進入路を見落とし、そのまま中国道の本線に進行した。

43歳の運転手はこのミスに気がつき、分岐点から約170m離れた路肩に停止。ハザードランプを点灯させながら低速でバックし、約3分後に岡山自動車道方面に向かった。当時、このバスの周辺に他の車両は存在せず、危険が及ぶようなことはなかったとみられる。

バスには岡山空港から韓国に向けて出発する団体客が乗っており、運転手は会社側に「飛行機の時間もあり、次のインターチェンジで折り返す時間は無いと判断した」と説明しているようだ。会社側への報告は運転手本人ではなく、旅行終了後にツアーの添乗員から行われたという。

《石田真一》

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