2月26日未明、栃木県宇都宮市内の東北自動車道下り線で、乗用車が約1時間30分に渡って逆走を繰り返し、他のクルマに次々と追突する事故を起こした。このクルマは最終的にパトカーへ衝突。運転していた59歳の男が逮捕されている。
栃木県警・高速隊によると、事故が起きたのは2月26日の午前2時ごろ。宇都宮市上横倉町の東北自動車道下り線で、走行車線から追越車線に突然車線変更を行い、急ブレーキを掛けたクルマに対し、後ろから走ってきた26歳男性の運転する乗用車が追突した。
被追突側のクルマを運転していた59歳の男は「後続車にぶつけられた」と自ら警察に通報したが、男の挙動が不審であることに駆けつけた警察官が気づき、職務質問を実施しようとしたところ、男はその場でクルマをUターンさせ、パトカーに衝突。そのまま逆走状態で逃走した。
男が運転するクルマは約1時間半に渡り、約18km区間で逆走とUターンを繰り返して逃走。乗用車1台と衝突したが止まらず逃げ続け、最終的には抑止しようとした捜査車両(覆面パトカー)に衝突して大破。ようやく停止している。
覆面パトカーの警察官2人が負傷しており、警察では男を公務執行妨害の現行犯で逮捕したが、男は酒に酔っている様子もなく、淡々としているという。最初に追突した男性は「事故を誘発された」と話しており、事故の状況からそれが考えられること、そしてその後の逃走劇などから警察では男の責任能力と薬物使用の有無についても調べる方針だ。