急ブレーキで車線逸脱、後続車が突っ込み炎上

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23日未明、兵庫県赤穂市内の山陽自動車道上り線で、接触事故が発端となって車線をふさいだ大型トラックに、後続の別の大型トラック2台が次々と突っ込み、大型トラック4台が関係する多重衝突事故に発展した。この事故で3人が死傷している。

兵庫県警・高速隊によると、事故が起きたのは23日の午前4時40分ごろ。赤穂市大津付近の山陽自動車道上り線で、第1車線(走行車線)を走行していた大型トラックの後部が第2車線(追越車線)側に逸脱。第2車線を走ってきた後続の大型トラックがこれに接触した。逸脱側のトラックは接触によって前に押し出され、2車線を塞ぐように横向きとなり、ここに両車線を走行してきた2台の大型トラックが相次いで衝突。結果として4台が関係する多重衝突事故に発展した。

このうち横向きになったトラックと、第1車線を走ってきた後続のトラックは大破して炎上。後続のトラックを運転していた24歳の男性が脱出できずに焼死。他の2人が軽傷を負った。

現場は片側2車線の直線区間で、緩やかな下り勾配となっている。車線逸脱を起こしたトラックを運転していた37歳の男性は調べに対して「前に遅いクルマがいたため、急ブレーキを踏んだらハンドルが取られた」などと話しているという。警察では業務上過失致死傷容疑で引き続き事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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