横断を巡って交通トラブル、高校生が刺される

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17日夕方、福岡県遠賀町内の町道で、道路を横断しようとしていた16歳の男子高校生と軽自動車に乗った男がトラブルとなり、この高校生がナイフで刺されて軽傷を負う事件が起きた。刺した男は現場から逃走していたが、後に警察に出頭してきた55歳の男を殺人未遂容疑で逮捕している。

福岡県警・折尾署によると、事件が起きたのは17日の午後4時20分ごろ。遠賀町上別府付近の町道で、16歳の男子高校生が自転車で道路を横断しようとしていたところ、走ってきた軽自動車と接触しそうになった。

この直後、クルマを運転していた中年の男と男子高校生は口論となったが、男は刃物で高校生の腹部を刺し、そのまま逃走した。高校生は近くの病院に収容されたが、全治10日間程度の軽傷を負っている。

警察では交通トラブル原因の殺人未遂事件として捜査を開始。現場から逃走した男の行方を追っていたが、後に芦屋町内に住む55歳の男が警察に出頭。事件への関与を大筋で認めたため、殺人未遂容疑で緊急逮捕している。

警察の調べに対し、男は「自転車が危険な走行をしていた。注意したら生意気な言動をされたので腹が立って刺した」、「殺すつもりはなかったし、たいしたことはないと思ったので自宅に帰った」などと供述しているようだ。だが、被害に遭った高校生や一緒にいた友人は「クルマの方が危険な走行をしていた」とも話しており、事件前の状況に食い違いがみられることから、警察では引き続き双方から事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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