ジャンケンで運転者を決定---仲間も飲酒運転幇助容疑

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神奈川県警は7日、昨年9月に鎌倉市内で飲酒運転を行った22歳の男を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検するとともに、この男に運転をさせた男2人と女1人についても同法違反(酒気帯び運転幇助)容疑で書類送検した。

神奈川県警・鎌倉署によると、道交法違反容疑で書類送検された4人は2005年9月19日未明、鎌倉市内の県道で飲酒運転や、それを助長する行為を行った疑いがもたれている。4人は前日の18日夜から鎌倉市内の飲食店で食事を行い、その際にビールやテキーラなどを飲酒していた。クルマの運転免許を持っている者が全員飲酒してしまったことから、帰り間際にジャンケンを行って運転者を決めていた。

警察ではこのジャンケンが飲酒の幇助に当たると判断。この3人が警察の調べに対して「飲酒運転が発見されるリスクを感じていたのでジャンケンで決めた」などと話していたことから、酒気帯び相当量のアルコール分が検出された男だけではなく、ジャンケンに参加したり、クルマを提供した人物も幇助犯とみなした。

クルマを運転していることを認識しながら酒を勧めたとして幇助にみなされる例はこれまでにも存在したが、警察では飲酒に及んだ者がジャンケンで運転者を決めるという例については「これまでに例がないと思われる」とコメントしている。

《石田真一》

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