3日夜、富山県射水市内の北陸自動車道上り線で、大型トラックや乗用車など61台が関係する多重衝突事故が発生した。大破したクルマは30台以上。4人が骨折などの重傷を負ったほか、27人が打撲などの軽傷を負っている。
富山県警・高速隊によると、事故が起きたのは3日の午後9時45分ごろ。射水市上野付近の北陸自動車道上り線(富山西−小杉インターチェンジ)で、約1.5km区間で断続的な衝突事故が発生。結果として大型トラックや乗用車など61台が関係する大規模な多重衝突事故に発展した。
何らかの原因で立ち往生したクルマに対し、これを避けようと急ブレーキを掛けたクルマが凍結路面でスリップして制御不能のまま次々と追突。これが数カ所で同時多発的に発生したとみられる。大破したクルマは大型車の間に挟まれた乗用車が中心で、一時は車内に6人が閉じ込められたほか、壊れたクルマからガソリンが漏れ出すといったトラブルも続出している。
現場は小杉インターチェンジ近くの緩やかなカーブで、昨年12月27日にも車両10台の多重衝突事故がほぼ同じ地点で発生している。今回の事故は発生した範囲が広かったことや、巻き込まれた台数が多かったことから復旧にも手間取り、現場付近は約16時間に渡って通行止めとなった。