3日未明、山口県萩市内の国道262号で、盗難車の疑いがあるとしてパトカーに追跡されていた軽ワゴン車が対向車線側に逸脱し、対向車線を順走していた普通トラックと衝突する事故が起きた。軽ワゴン車を運転していた男性が死亡している。
山口県警・萩署によると、事故が起きたのは3日の午前1時ごろ。これに先立つ同日の午前0時50分ごろ、萩市土原付近の国道191号で、パトロール中の同署員が盗難手配の出ていたナンバープレートを装着した軽ワゴン車を発見。ただちに追跡を開始した。
軽ワゴン車はパトカーの停止命令を無視し、90km/h以上の高速度で逃走を続けたが、萩市明木付近の国道262号で対向車線側に逸脱。順走してきた63歳男性の運転する普通トラックと衝突した。軽ワゴン車は大破し、運転していた53歳の男性は全身を強く打ち、間もなく死亡した。トラックを運転していた男性も足を打撲する軽傷を負っている。
現場は直線区間だが、坂の頂上部に位置して対向車線を走るクルマが双方から見えにくい場所。事故を起こした軽ワゴン車には1日から2日にかけての間に長門市内で盗まれたナンバープレートが装着されていた。警察ではクルマも盗難された可能性が高いとして調べを進める方針だ。