日産、新塗装システムを導入…環境&生産効率

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日産自動車は、主要生産工場である九州工場の第一工場塗装上塗りラインを刷新し、2006年1月に本格稼動を開始したと発表した。投資額は60億円。加えて2007年5月までに50億円を投資し、下塗り、中塗りラインも刷新する予定。

同社は、新塗装システムの採用で、生産効率を高めるとともに、水系塗料の使用などにより環境への負荷の低減を進めていく方針だ。

新塗装上塗りラインの特徴は、水系塗料採用で、揮発性有機化合物を従来比42%削減したほか、新塗装システム導入で生産効率も従来よりも15%向上できる。また、塗装スプレーガンに付帯していた塗料供給用ホースを廃止し、直接塗料をスプレーガンに内蔵されたタンクに充填する世界初のシステムを開発、スプレーガンを小型化した。これによって細かい作業が可能となり、従来のものでは困難だったボディ内部の塗装工程の無人化を実現した。

さらに、スプレーガンの性能向上に伴い、塗装ロボット1台あたりの塗装範囲を拡大し、ロボットの台数削減及びライン長の15%短縮が可能となった。

これらにより、生産効率の15%向上と、エネルギー使用量の15%削減を実現した。従来、塗料を替える時、塗料供給用ホースの洗浄に伴い発生していた廃棄塗料を、ホースを廃止することにより15%削減できると、している。

同社では今後、この新塗装システムを他工場へも展開していく予定だ。

《レスポンス編集部》

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