ひき逃げ起こした裁判所事務官を送検

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兵庫県警は26日、昨年12月に兵庫県香美町の県道で飲酒運転起因のひき逃げ事故を起こし、4人に重軽傷を負わせた浜坂簡裁で事務官職にあった54歳の男を業務上過失傷害や道路交通法(ひき逃げ)容疑で書類送検した。また、神戸地裁は同日付でこの男を懲戒免職処分としている。

問題の事故は2005年12月23日の午後7時15分ごろに発生している。香美町村岡区森脇付近の県道で、46歳の男性が運転する乗用車に対し、対向車線側から逸脱してきた乗用車が正面衝突。クルマは大破し、衝突された側のクルマでは運転者を含む家族4人が重軽傷を負った。警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。浜坂簡裁に事務官として勤務する54歳の男が事件に関わったと断定した。

その後の調べで、この男は事故当時は酒気帯び状態にあったことを自供。飲酒運転の発覚を恐れ、ひき逃げを行ったことも明らかになった。男が容疑に関与したことが判明したのは事故から数日後であり、飲酒量の特定には至らなかったが、警察では業務上過失傷害容疑などでの書類送検を行うこととなった。

また、書類送検されたことを受け、神戸地裁は男を同日付で懲戒免職処分としている。これについて地裁では「法令順守を強く求められる裁判所職員に対する国民の信頼を著しく損なったことは誠に遺憾。厳正な処分を行った」とコメントしている。

《石田真一》

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