「風邪で救急車を呼んではいけない」と口論、母刺される

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21日未明、大阪府岸和田市内で救急通報を巡って親子がトラブルとなり、24歳の男に50歳の母親が包丁で刺される事件が起きた。警察ではこの男を殺人未遂の容疑で緊急逮捕している。

大阪府警・岸和田署によると、事件が起きたのは21日の午前0時ごろ。岸和田市内に住む男性から「妻が長男に刃物で刺された」との通報が入ったと、地元消防から警察に対して通報が寄せられた。同署員が現場に急行すると1階の居間で50歳の女性が右胸から血を流して倒れており、近くにいた24歳の男が犯行を認めたため、殺人未遂の容疑で緊急逮捕している。

男は事件直前に「風邪をひいた」として119番通報を行おうとしたが、「そんなことで救急車を呼ぶものじゃない、クルマで病院に行けばいい」と女性から言われて電話を切られたため、口論に発展。台所から持ち出した包丁で刺したという。

関西では軽微な案件でも救急車を呼ぶ人が相次ぎ、ここ数年は出動回数が増加の一途をたどっている。交通事故や重篤な病気で本当に救急車を必要とする人の妨げになる恐れもあることから、自治体が「救急車はタクシーではない」とアピールするようにもなった。

《石田真一》

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