新型コンパクトSUVのダイハツ『ビーゴ』/トヨタ『ラッシュ』(17日発表)にはFRの2WDも用意されているが、やはりメインは4WDだ。この4WDはメカニカルセンターデフロック付フルタイム方式を採用しており、通常走行時は前後に50対50の駆動力配分を行っている。
デフロックスイッチも用意されているので、ぬかるみでスタックした時にはデフを直結にすることで、走破性を高めることができる。
ビーゴの開発を担当したダイハツ工業商品企画部 加納義之さんは「ビーゴの4WDシステムは基本的にはテリオスのものを強化したタイプですが、ビーゴではVSCも含め、さらにSUVとしての走破性を高めるシステムが組み込まれています」
「AT車ではVSCを選ぶと、同時にダウンヒルアシストコントロールと、ヒルスタートアシストコントロールが装備されます。ダウンヒルは滑りやすい急な坂道を一定速度で下ってくれるもので、ヒルスタートアシストは急な上り坂でも約2秒間ブレーキを保持して後退を防ぎ、坂道発進を楽にしてくれます」とコメント。
ビーゴの4WDシステムはメカニカルなもので、少しレトロな印象を受けるが、悪路に関してはメカニカルセンターデフが強い場合もある。
だが、注目はダウンヒルアシストやヒルスタートアシストだろう。これらの装備は、数年前までは高級輸入SUVにしか付いていなかった装備。VSCの制御を利用することで簡素化できたとはいえ、トヨタ『RAV4』に続きビーゴ/ラッシュにまで装備してしまうところは、さすがはトヨタ&ダイハツだ。