昨年9月に開催されたフランクフルト・モーターショーで華々しいワールドプレミアを飾ったボルボの新型『C70』。1997年に誕生の初代モデルに続き、第二世代となるこのクルマをボルボ自らは“both car in one”と表現をする。そう、同じC70というモデル名を掲げつつクーペとコンバーチブルの2タイプのボディを用意していた従来型に対し、新型ではリトラクタブル式ハードトップの採用によってボディタイプを一種類にまとめているのだ。
こうして“both car in one”をうたう新型C70は、従来型C70カブリオレが2004年に記録をした8000台強という世界販売のデータを倍増させた、およそ16000台の年間販売台数目標を目論んでいる。
ちなみに、デザインは完全にボルボ自身の手によって行なわれたというこのモデル、製造に関しては従来型の場合と同様にイタリアのピニンファリーナ社の協力を仰ぐ。スウェーデンのウッデバラに位置するかつてのボルボの工場は現在ではピニンとの共同出資によって設立をされた『Pininfarina Sverige AB』を名乗る。ピニンファリーナにとって新しいC70は「自動車メーカーと純粋な合弁契約を結んだ初のケース」であり、「海外で製造をする最初のモデル」ということにもなるわけなのだ。