金融庁はこのほど、自賠責保険の保険料を今年4月から値上げする方針を固めた。自家用車の場合、値上げ幅は約900円の見通し。事故の増加で収支が悪化している自賠責保険は、過去の運用益を取り崩すなどして当面の契約者負担は現行とほぼ同水準だったが、収支自体は93年度から赤字が続いており、中長期的には料率の引き上げが避けられない情勢だった。