25日夕方、宮城県仙台市青葉区内のアーケード街に乗用車が進入して暴走し、歩行者7人を次々にはねる事故が起きた。警察では52歳の男を業務上過失傷害容疑で現行犯逮捕している。
宮城県警・仙台中央署によると、事件が起きたのは25日の午後6時50分ごろ。仙台市青葉区一番町3丁目付近の市道アーケード街「マーブルロードおおまち」にワゴン車が進入。速度を上げながら約90mに渡って暴走し、買い物客を次々にはねた。この事故で9歳の男児と12歳の女子中学生を含む男女7人が打撲などの軽傷を負い、近くの病院に収容されている。クルマはアーケード街の出口である国道4号線で停止。運転していた52歳の男は業務上過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)の現行犯で逮捕されている。
現場となったアーケード街の反対側にある別のアーケード街「クリスロード」では今年4月、自殺志願者の男が運転する普通トラックが暴走し、7人が死傷する事件が発生している。アーケード街は車両通行が禁止されているため、この事件以後は入口を植栽した大型プランターを設置して道を塞いでいたが、クルマは交差する市道(車両通行可)から右折して強引に進入したという。
警察の調べに対し、男は「職場の人間関係でトラブルを起こし、社会に恨みがあった」などと供述。事件の3時間ほど前に報道機関(東京や宮城、新潟のテレビ局12社、新聞4社)に対して義憤を表明する電子メールを送付していたことも明らかにしている。ただし、このメールには犯行予告と受け取れる文言はなかったようだ。