交差点で路面電車同士が衝突

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21日午前、高知県高知市内の国道32号線で、併用軌道を走行していた路面電車同士が交差点中央部で正面衝突する事故が起きた。この事故によって路面電車の運転士1人が負傷するとともに、事故処理のために電車とクルマの通行が一時ストップした。

高知県警・高知署によると、事故が起きたのは21日の午前11時ごろ。高知市はりまや町付近の国道32号線で、併用軌道を走行していた土佐電鉄が運行する路面電車同士が交差点中央部で正面衝突した。この事故によって双方の車両が小破。運転士1人が衝突の衝撃で背中などを打撲する軽傷を負っている。

事故はJR高知駅から桟橋通方面に南進していた電車と、桟橋通からJR高知駅に向かって北進していた電車が衝突している。警察の調べによると、南進するはずだった電車はコースを誤って西進側の線路に右折進入。慌てて停止したところに北進の電車が突っ込んだという。交差点に設置されたポイントは電車の停止位置によって方向が可変するシステムとなっており、南進の電車が信号待ちの際に停止位置を間違ったことが事故の原因とみられている。

現場は高知市の中心部で、クルマの通行も激しい交通の要所。事故によって路面電車の運行がストップしただけではなく、国道を走行するクルマについても一時的な交通規制が行われたため、各所で小規模な渋滞が発生。交通の乱れは約2時間続いた。

《石田真一》

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