21日朝、兵庫県明石市内の市道で、踏切待ちの渋滞をすり抜けて逆走してきた軽自動車に登校中の男子中学生2人がはねられ、重軽傷を負う事故が起きた。クルマは現場から逃走したが、同日夜までに34歳の看護師の女が逮捕されている。
兵庫県警・明石署によると、事故が起きたのは21日の午前7時55分ごろ。明石市藤江付近の市道で、近くの中学校に通う13歳の男子生徒2人が登校のために歩いていたところ、対向車線を逆走してきた軽自動車に相次いではねられた。このうち1人が左足の骨を折る重傷。もう1人は転倒した際に右足をねんざする軽傷を負っている。
逆走してきたクルマは踏切待ち渋滞の最後部にいたと思われるが、これをすり抜ける形で対向車線側に進出しており、2人をはねた直後にそのまま踏切を対向車線側から通過。車列最前のクルマを追い抜き、西の方向に逃走した。
警察では重傷ひき逃げ事件として捜査していたが、同日夜までに明石市内に在住する34歳の看護師の女が事故に関与したと断定。業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。女は忘年会から帰る途中だったとみられ、飲酒運転の疑いももたれている。警察の取り調べに対しては「何かに当たった記憶があるが、人かどうかは分からない」、「急いで帰りたかったので、踏切待ちの渋滞が耐えられなかった」などと話しているという。