職務質問に腹を立て警察署への放火を企てる

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11日深夜、広島県廿日市市内にある広島県警・廿日市署を訪れた18歳の少年が、署内に灯油を撒き、持っていたタバコの火を着けようとする事件が起きた。少年は着火する以前に取り押さえられ、逮捕されている。

広島県警・廿日市署によると、事件が起きたのは11日の午後11時30分ごろ。廿日市市本町付近にある同署へ市内に住む18歳の少年が訪れ、持っていたプラスチック製タンクの封を開け、灯油約10リットルをその場に撒いた。少年は続けざまに持っていたタバコの火でこれに着火しようとしたが、当直中だった警察官2人が飛びかかって取り押さえ、現住建造物等放火未遂や建造物侵入、公務執行妨害で現行犯逮捕した。 身柄確保の際、警察官1人が少年から頭突きを加えられたが、転倒したのみでケガはなく、着火も未全に防がれた。

逮捕された少年は興奮状態だったが、その後の取り調べで「警察がムカついた」などとの言動を繰り返した。少年は事件を起こす直前、「不審車両が長時間路上に止まっている」との通報で掛けつけた同署員から職務質問を受けており、これに腹を立てて犯行に及んだものとみられている。

ただし、この職務質問は極めて形式的なものだったとされており、接遇した警察官も少年にその場からの早期退去を言い渡したのみだという。少年はこれに素直に従ったが、直後に自宅へ灯油タンクを取りに戻り、そのまま警察署に押しかけたようだ。

《石田真一》

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