国際ロボット展が30日に開幕した。入り口のすぐ横にブースを構えているのがUGS PLM ソリューションズだ。時間になると、大きな画面を使って説明会が始まり、来場者が足を止めて、その説明を聞き入っている。
同社の主力製品は「ROBCAD」で、いまや自動車の生産現場ではなくてはならないものになっている。トヨタ自動車をはじめ、全世界の自動車メーカーが導入していて、その世界シェアはなんと6割。もともとこのソリューションはイスラエルのTECNOMATIX社が持っていたが、米国のUGS社が同社を買収した。
「この特長はオフライン・ティーチングで、ロボットのプログラミングをするとき、ラインを止めなくてもできるんです。この結果、生産準備期間とコストの大幅な削減ができます」とUGS PLM ソリューションズ関係者。
現在、クルマの開発期間は年々短くなっているが、その一端を同社が担っているわけだ。「日本の自動車メーカーに比べて、欧州のメーカーはそのレベルが低く、まだまだ」と同社関係者は語り、今後はROBCADを欧州で精力的に販売していく方向だ。
国際ロボット展は3日まで、東京ビッグサイドで。