職務質問の警官、クルマに挟まれて重傷

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19日未明、兵庫県姫路市内の市道で、交通違反を行ったクルマを停止させようと接近した警察官が、このクルマと壁面の間に挟まれ、骨折などの重傷を負う事件が起きた。警察ではクルマを運転していた24歳の男を公務執行妨害で現行犯逮捕している。

兵庫県警・姫路署によると、事件が起きたのは19日の午前3時ごろ。姫路市駅前町付近の市道で、同署・地域1課に所属する警察官2人がパトロールを行っていたところ、信号を無視して交差点を通過する乗用車を発見。マイクで停止を呼びかけたものの、乗用車はそれを無視して逃走した。

クルマは約10分に渡って逃走を続けたが、運転を誤って民家のブロック塀に衝突した。パトカーに乗車していた警察官のうち、26歳の巡査は直後に駆け寄ってクルマのドアを開けようとしたが、運転していた男はアクセルを踏み込んだため、巡査はわずかに開いたドアと壁の間に挟まれた。巡査はこの際に転倒し、右腕の骨を折る重傷を負った。

クルマはさらにバックをしようとしたため、別の警官がクルマのガラスを割り、拳銃を向けて「止まらなければ撃つ」と威嚇。運転席にいた24歳の男を取り押さえ、殺人未遂と公務執行妨害の現行犯で逮捕している。男は酒に酔っており、「捕まるのが嫌だった」などと話しているという。

《石田真一》

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