15日午前、千葉県佐倉市内の東関東自動車道下り線で、走行中の乗用車の車内でガソリンを撒き、火を放って同乗者の殺害を企てたとして、70歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。放火は未然に防がれたが、クルマは側壁に激突・大破している。
千葉県警・高速隊、佐倉署によると、事件が起きたのは15日の午前11時35分ごろ。佐倉市木野子付近の東関東自動車道下り線で、走行中の乗用車が突然コントロールを失い、道路左側の側壁に激突した。この事故によってクルマは大破。左側後部座席に同乗していた64歳の男性が腕の骨を折る重傷を負っている。
事故発生の通報を受けた高速隊員が現場に急行すると、同乗者がクルマを運転していた70歳の男を拘束していた。同乗者の話によると、この男は約100km/hで走行中、ガソリンの入ったペットボトルを取り出して中身を車内に撒き散らし、火を放とうとしたという。ライターを取り上げようと揉み合っているうちにクルマは路外に逸脱、衝突事故を起こした。
警察の調べに対し、男は「同乗者が借金を返さないため、一緒に死のう思った」などと供述。放火の容疑についても大筋で認めたため、殺人未遂容疑で逮捕している。この男は同乗者の殺害を目的に誘い出しを行っており、警察では計画的犯行の疑いもあるとして、男を厳しく追及している。