13日早朝、滋賀県彦根市内の名神高速道路下り線で、大型トラックなどの車両7台が関係する多重衝突事故が発生した。この事故によって7人が死亡、3人が重軽傷を負っている。警察では大型トラックの漫然運転が原因とみて、運転手2人を逮捕している。
滋賀県警・高速隊によると、事故が起きたのは13日の午前5時ごろ。彦根市小野町付近の名神高速道路下り線で、走行中の大型トラックが前走するワゴン車に追突。横転して立ち往生したワゴン車を発見して急停車した後続車を蹴散らすように別の大型トラックが後方から突進。最終的には横転していたワゴン車を押し潰し、その後も約30mを走り抜けてようやく停止した。
この事故でワゴン車に乗っていたブラジル国籍の男性7人が車外に放出され、全身を強く打って死亡。停車中に衝突された乗用車と軽自動車の男女3人が打撲などの軽傷を負い、近くの病院で手当てを受けている。
警察では最初に衝突事故を起こした大型トラックを運転していた52歳の男と、ワゴン車を押し潰した大型トラックを運転していた39歳の男を業務上過失致死傷容疑で逮捕している。これまでの調べでは2人とも「衝突まで前方を走るクルマには気がつかなかった」、「眠かった」などと話しており、警察では双方とも漫然運転をしており、これが事故の直接原因になった可能性が高いとみている。