スズキの鈴木修会長は31日、同社が最大の販売シェアをもつインドでの事業展開について、世界の大手メーカーとの競争が本格化するため、設備や製品の刷新を強化、先行の利を生かす方針を強調した。
スズキは1983年に、いち早くインドのマルチ社と提携、軽自動車ベースの小型車を生産・販売してきた。鈴木会長はこれまでのインド事業について同社を含む「二流メーカーの闘いだった」としたうえで、これからは「トヨタさんやホンダさんなど一流メーカーとの闘いになる」と表現した。
このため、インドでのトップメーカーながら「油断大敵」と述べた。スズキは増資によってマルチ社を子会社にしており、今年以降、大幅な設備投資により、後発メーカーを迎え撃つ体制に踏み出している。