26日、神奈川県厚木市内の国道で、車庫に向けて回送中の路線バスの窓ガラスが破壊される事件が起きた。車体側面から何かが撃ち込まれ、左から右に向けて貫通。ガラス2枚が割れていた。警察では器物損壊事件として捜査を開始している。
神奈川県警・厚木署によると、事件が起きたのは26日の午後11時10分ごろ。厚木市林1丁目付近の国道412号線を車庫に向けて走行していた神奈川中央交通の路線バスの運転手が「スッ」という音を聞いた直後、後部のガラスが割れる音が響いたことに気づいた。運転手がバスを止めて車内を点検すると、後部にある左右の窓ガラスが1枚ずつ割れており、小さな穴が開いていた。
通報を受けた同署員が改めて車両の見分を進めたところ、左側の窓ガラスが割れたときの破片のみが車内に散らばっており、このことから左側から何かが車体に向かって撃ち込まれ、そのまま右側へ貫通した可能性が高くなった。
運転手が発射音を聞いていないために実弾による銃撃の可能性は低く、破壊された開口部の大きさからスリングショット(狩猟用のパチンコ)などを用いて硬質な物体が撃ち込まれたとみられている。
警察では器物損壊事件として捜査を開始。バスが襲撃された地点の特定を急いでいる。