東京モーターショーのスズキブースのテーマは、「小さなクルマ、大きな未来」。市販車8台に加え、参考出品車8台、モータースポーツ参考車1台の計17台を出品。
『P.X』(ピーエックス)は、3列シートのコンパクトミニバン・コンセプト。「男のこだわりのプライベート空間」をコンセプトに、自分のライフスタイル、世界観を持つ男性をターゲットにする。金属感の高い車体色とラウンドフォルムが、強い塊感を持ち、個性的で圧倒的な存在感を醸し出す。
良く見ると、ドアは3列それぞれに片側3枚ずつある。「1列目は通常の前ヒンジで、3列目のスライドドアが後ろに開いてから、2列目が前ヒンジで開きます。通常のミニバンとは違い、1列目と3列目が主役です。」と解説してくれたのは、P.Xのインテリアを担当したデザイン部インテリアグループ辻村隆光デザイナー。
スケッチを見ると、確かに1列目と3列目のシートがソファのように立派で快適そうだが、2列目のシートはいったいどこに?「実は2列目のシートは1列目のシートの後ろに滑り込ませてスタッキングができるんです」と辻村デザイナー。
3列ミニバン=ファミリーというイメージが強かった今までのミニバンに対して、“エアストリームの21世紀版”といったイメージの、極めて趣味性が強いデザインの「P.X」。こういうミニバンの登場を待ち望んでいる男性読者も多いのでは?