免許失効はお前のせいだ! 事故の被害者を襲撃

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9日夕方、東京都中央区内で58歳の男が犬の散歩をしていた女性にナイフで切りつけ、軽傷を負わせる事件が起きた。男は傷害容疑で逮捕されたが、この男は今年1月にこの女性が被害者となる交通事故を起こしており、免許が失効した責任を転嫁して犯行に及んだとみられている。

警視庁・久松署によると、事件が起きたのは9日の午後5時50分ごろ。中央区日本橋人形町3丁目付近の区道で、近くに住む58歳の女性が犬の散歩を行っていたところ、前から歩いてきた男が進路を塞ぎ、「お前のせいで免停になった」など叫びながらカッターナイフを振り回し、数回に渡って女性に切りかかった。女性は顔を切りつけられ、全治1-2週間の軽傷を負っている。

男は駆けつけた警察官に傷害の容疑で逮捕されたが、その後の調べでこの男は今年1月に交通事故を起こし、今回の事件で被害者となった女性に重傷を負わせていたことがわかった。男は犯行の動機として「事故のせいで運転免許が失効になって仕事ができなくなった」、「示談交渉で揉めていた」など、複数の動機を供述した。

警察では怨恨が犯行の動機となったものとしてさらに調べを進めていたが、その結果として意外な事実が発覚した。実は男の免許が失効したのは事故とは何の関連も無く、男が更新を怠っていたからだった。つまり、女性は男の勘違いでさらなる被害を受けたわけで、警察では男を厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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