現場近くにヒッチハイクの男女がいた…逮捕へ

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沖縄県警は22日、東村内の山間部で他殺した男女を転落事故に見せかけて証拠隠滅を図ろうとした事件の容疑者として、65歳の男を死体遺棄の容疑で逮捕した。クルマからは男の指紋も採取されているが、容疑については全面的に否認している。

沖縄県警・名護署によると、警察が事件発生を認知したのは15日の午前10時35分ごろ。この前日の14日夕方、東村高江付近に住む住民から「土手の斜面から落ちそうになっているクルマがある」との通報が寄せられた。この日の捜索では発見に至らなかったが、翌日の午前に斜面から転落しかかったクルマと、その車内から男女2人の遺体を発見した。女性の遺体には棒状の鈍器で執拗に殴られた痕があり、警察では恨みによる犯行という考えを示していた。

その後の調べで、通報から2日前にあたる13日の午前6時ごろ、地元の住民が現場近くの道路でヒッチハイクを行っている男女2人を見つけ、自分のクルマで近くのバス停まで送り届けていたことがわかった。警察ではこの男女が事件に深く関与した可能性が高いとして捜査を続けていたが、殺害された男性に金を貸していた宜野湾市内に住む65歳の男が容疑者と特定。死体遺棄容疑での逮捕に踏み切った。

クルマからはこの男の指紋も発見されており、容疑に関わったことは間違いないとみられているが、男は「身に覚えがない」と頑なに否定しているという。

《石田真一》

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