街の狐---ザガートがデザインしたハイブリッドコミューター

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イタリアとフランスの企業が共同で、環境に優しい小型シティカー『ボルペ』を提案した。天然ガスエンジン+電気モーター(インホイール)の直列ハイブリッド駆動で、1人ないしタンデム2人乗り。デザインはザガートだ。

ボルペ(VOLPE)の車名は、「低排出ガスのオリジナル軽量車両」のイタリア語表記の頭文字だ。同時にキツネ(狐)の意味もある。

ヨーロッパの都市は歴史が古く街路が狭い。また京都議定書に象徴されるようにCO2の削減など環境保全が必要とされている。しかし実際は大きなクルマがたいていは1人だけを乗せてその狭い街路を走り回っている。

ボルペはスクーターの地上占有面積で、クルマの快適性、安全性をめざした。全長2m、全幅1m、全高1.5m。ボディの開発・設計は軽量ボディを得意とするイタリアの車体メーカー、ベルマン。後輪駆動の「ボルペ」(ベーシック)と4輪駆動の「ボルペパワー」が設定され、車重はそれぞれ380kg、450kg。

フランスのCRMT(熱機械研究センター)が天然ガスエンジンと発電・充電システムを開発した。より多くの走行出力が必要なとき、電池に充電が必要なとき、発電機は自動的に作動する。エンジンの仕様について詳細な発表はないが、モーター出力はベーシックで合計0.6−4kW、ボルペパワーで合計16kW。

天然ガス満タンでの航続は150km、100kmあたりの燃料コストはベーシックで2.5ユーロ(=3.4円/km)、ボルペパワーで3.5ユーロ(=4.8円/km)。なお欧州の一部の国では、ベーシック仕様は14歳からマイクロカー免許で運転できる。

ザガートを加えた3社は、大量生産に向けて量産仕様の開発を始めている。

《高木啓》

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