7月30日、茨城県岩間町の常磐自動車道下り線で、34歳の男性が運転する乗用車が猛スピードで前走車に追突後、弾みで中央分離帯に激突。ここに後続のクルマ5台が次々に衝突する事故が起きた。
茨城県警・高速隊によると、事故が起きたのは7月30日の午前4時ごろ。岩間町安居付近の常磐自動車道下り線で、34歳の男性が運転する乗用車が高い速度を維持したまま、前走の25歳男性が運転する乗用車に追突。その弾みで向きを変え、中央分離帯に激突した。クルマは追越車線を塞ぐように横向きの状態で停止。後続のクルマ5台が避けきれず、次々と激突していった。
結果、クルマ7台が関係する多重衝突事故となったが、この事故によってクルマは原型を留めないほどに大破。運転していた男性は約30分後に救出され、近くの病院に収容されたが全身打撲で事故から約2時間30分後に死亡。後続車のドライバー3人が腰の骨などを折る重傷り。他の5人も胸部打撲などの軽傷を負った。
警察では事故の原因を調べているが、男性のクルマは減速することなく追突したとみられており、居眠り運転などの可能性が考えられるという。この事故によって、現場を含む常磐道下り線の岩間インターチェンジ−友部サービスエリア間が約5時間30分に渡って通行止めとなった。