日産自動車は、2005年度第1四半期(4月−6月期)の連結決算を発表した。
売上高は、前年同期比12.6%増の2兆1449億円、営業利益が同10.7%増の2063億円となり、増収増益だった。営業利益率は9.6%で、経常利益が同17.4%増の2108億円だった。しかし、当期純利益は固定資産の減損に関わる会計基準の適用と確定拠出年金制度導入に伴う特別損失の計上で、同14.2%減の1057億円だった。
今回の決算において、一過性の特別損失の計上を除いた連結当期純利益は同4.1%増の1282億円。
同社のカルロス ゴーン社長は「第1四半期は、厳しい事業環境にもかかわらず、米国及び日本での好調な販売により堅調な業績を上げることができた。今後の事業環境は引き続き予断を許さないが、期初に発表した通期の業績見通しの変更はない」としている。
第1四半期のグローバル販売台数は、新型車の好調な販売で、同14.3%増の87万9000台と2ケタのプラスとなった。