ホンダの福井威夫社長は、20日の会見とその後の記者懇談で、エンジンを中心としたパワートレインの性能向上に全力をあげる方針を強調した。
今後の3カ年計画では、4輪車向けに燃費を13%向上させた「進化型VTEC」を開発、07年度に投入する計画を示すなど、2輪、汎用を含むすべての分野で燃費性能を改善した新エンジンを開発する計画を公表した。
福井社長はエンジンは「ホンダの競争力の源泉であり源流」と述べた。環境対応と経済性につながる燃費の高性能化を追求することで、顧客拡大につなげていく構えだ。
福井社長は「乗用車のパワートレインの主流は、今後少なくとも20年以上はガソリンなど内燃機関であり続ける」との展望も示した。