暴走事故は意識を失う病気が発端

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今年5月、京都府京都市中京区内の市道でワゴン車が暴走、土産物店に突っ込んで3人が死傷した事故で、業務上過失致死傷の罪に問われた26歳の男に対する初公判が12日、京都地裁で開かれた。被告の男は起訴事実を認めている。

問題の事故が起きたのは5月16日の午後2時10分ごろ、京都市中京区下本能寺前町付近の市道で、25歳の男が運転するワゴン車が暴走。駐輪中の自転車や、家屋の壁面に接触しながら約70mを走り、丁字路交差点の突き当たりにあるみやげ物店に突っ込んだ。

ワゴン車は店内のショーケースなどをなぎ倒しながら店の奥まで走行。その後、バックして駐車中の乗用車と衝突し、ようやく停止した。

この事故でみやげ物店の店内で接客していた56歳の女性店員がクルマの直撃を受け、近くの病院に収容されたが、事故から約2時間後に全身打撲が原因で死亡。たまたまこの店を訪れていたノルウェー国籍の男性2人が骨折などの重傷を負っている。

業務上過失傷害の現行犯で逮捕された男には「意識を失って睡眠状態に陥る持病」があることが判明。警察の取り調べに対して「事故当時のことは何も覚えていない。現場の手前から意識が無くなった」と供述していた。

男は以前から同様のトラブルを繰り返していたが、クルマの運転を自粛することは無かった。

検察はこの点を重視。「事故に至る予見性を認識していたにも関わらず、運転そのものを控えるという最大の注意義務を怠っていた」として業務上過失致死傷罪での起訴に踏み切っていた。

12日に京都地裁で行われた初公判で、被告の男は起訴事実を全面的に容認。続いて行われた冒頭陳述で、検察側は「被告は事故当日、体に疲れがあることや、発作の前兆を認識していたにも関わらず、運転を控えるという注意義務を怠った」として、病気が原因で事故に至ったことを指摘した。
《石田真一》

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