ETCレーン誤作動で追突、12人が負傷

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3日夕方、愛知県豊橋市内の東名高速道路上り線・豊橋本線料金所で、ETCゲートで急停車した大型観光バスに後続の大型トレーラーが追突する事故が起きた(既報)。

この事故でバスの乗客乗員12人が打撲などの軽傷を負っている。ゲートのバーが開閉せず、これに気づいた運転手が急ブレーキを掛けたことが直接の原因とみられている。

愛知県警・高速隊、日本道路公団(JH)によると、事故が起きたのは3日の午後5時35分ごろ。

豊橋市賀茂町野中付近の東名高速上り線・ 豊橋本線料金所で、静岡県焼津市内の旅行会社が所有する大型観光バスがETCレーンに進入したところ、前方のバーが開閉しないので、車体を保護するために急ブレーキを掛けた。

ところが後続を走っていた大型トレーラーは、前走車(バス)がETCレーンで停車するとは思っていなかったため、減速が間に合わずに追突した。

この事故によってバスは後部が大破。乗客乗員合わせて39人のうち、12人が座席から投げ出されるなどして打撲などの軽傷を負ったほか、車体が接触したことでETCレーンの一部設備も小破している。

バスは中部国際空港を出発。焼津市に向かっていたが、バスの運転手は警察の事情聴取に対して「高速道路に入ったときにはETCが動作した」と話しているという。車載機にはETCカードがちゃんと挿入されており、一見して機器に異常も感じられなかった。

ETCレーンの開閉バーが作動しないトラブルについては、昨年1年間で約4万件が発生している。車載機と基地局(レーン)の交信トラブルを理由とするものが大半で、カードの入れ忘れなども目立つ。

ただし、人身事故に至るケースは少なく、バスが被害を受けたとはいえ、今回のように12人の負傷者が出るのは珍しいという。

警察では事故が起きたレーンを約2時間に渡って閉鎖。事故の発生原因を調べている。

《石田真一》

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