遮断機が下がったまま、なんと沿線7km

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17日、三重県四日市市内の近鉄名古屋線で、電車の運行終了後に約7kmの区間で踏切の遮断機が下りたままになるトラブルが起きた。

未明だったが、交差道路には幹線道も含まれており、約1時間30分に渡って混乱した。

三重県警・四日市北署によると、トラブルが起きたのは17日の午前1時ごろ。四日市市内を通る近鉄名古屋線の踏切に差し掛かったクルマのドライバーから「遮断機が下りたままになって通行できない」という通報が相次いだ。

電車の運行はすでに終了している時間帯だが、同署員が通報を受けて現場に急行したところ、多数の踏切で同時多発的に遮断機が下がったままの状態になっていることがわかった。

警察から近鉄側に照会をしたところ、遮断機が誤作動している富洲原−阿倉川駅間の約7km区間で、線路脇に除草剤を噴霧する保守作業を行うため、架線に流れる電気を遮断していることがわかった。

この場合、踏切警報機にも電気が供給されなくなるため、安全を確保することを目的に遮断機だけが下がる装置が組み込まれていた。通常はこれをキャンセルするのだが、担当していた駅の職員が忘れてしまったらしい。

通報を受けた近鉄では手動で遮断機を上げる作業を行ったが、すべての遮断機の操作が終了したのはトラブル発生から約1時間30分が過ぎた午前2時10分ごろだった。

遮断機が下りたことで通行を遮られ、迂回を余儀なくされたクルマの台数は不明だが、警察では保守整備時の操作手段など、近鉄側から事情を聞いている。

《石田真一》

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