13日午前、東京都千代田区にある税務署の窓ガラスに直径1cm程度の穴が開き、ガラス全体にヒビが入っているのを出勤してきた職員が発見し、警察に届け出た。
隣接する別のビルでも同様の被害が出ており、二つの建物に隣接する首都高を走るクルマから、何者かがパチンコ玉を打ち込んだ可能性が高いという。
警視庁・麹町署によると、事件が起きたのは13日の午前9時ごろ。
千代田区九段南1丁目付近にある麹町税務署の職員が庁舎2階部分にある窓ガラス1枚に放射状のヒビが入っているのを確認。中心部に直径1cm程度の穴が開いていることを確認した。
また、同じころ、税務署の庁舎から北に約300mほど離れた千代田区九段北1丁目付近にある、不動産会社のビル5階にある窓ガラス1枚が同様に破壊されているのを社員が発見。双方とも「銃撃されたようだ」と警察に届け出た。
通報を駆けつけた同署員が現場付近を捜索したところ、いずれも建物の外側にパチンコ玉1個が落ちており、警察ではこれが打ち込まれたものと確認した。
現場となった二つの建物は首都高速・5号池袋線に隣接しており、双方ともここを走るクルマから打ち込んだとしか考えられないことから、警察では何者かが無差別に撃ち込んだものとみている。
テロ事件に応用される可能性も高く、現場から回収されたパチンコ玉の分析や、破損状況から見る発射角度などについても調べを進める方針だ。