空ぶかしに腹を立て、金属バットで襲う

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千葉県警は9日、クルマの騒音を巡る交通トラブルを発端に相手をクルマではね、さらには金属バットで殴打したとして、20歳の男を殺人未遂の容疑で逮捕した。男は容疑を全面的に否認している。

千葉県警・千葉北署によると、問題の事件は4日の午前0時30分ごろに発生している。千葉市花見川区千種町の市道で、クルマの外に出て話をしていた21歳の男性など3人が前方から接近してきたクルマに次々とはねられた。

3人の男性は路上に投げ出されたが、男性らをひいたクルマからは若い男が降りてきて、持っていた金属バットで3人を数回殴打した後に逃走した。3人は近くの病院に収容されたが、打撲などで全治1週間あまりの軽傷を負っている。

被害の男性らは現場付近でエンジンの空ぶかしを行っていたが、襲撃してきた男は事件の直前に「うるさい」と注意していてた。しかし、3人はこれを止めることなくしばらく続けていたため、男はクルマに乗り込むと3人に向かって急加速、故意にはねたという。

警察では交通トラブルを起因とした殺人未遂事件として捜査を開始。目撃情報などから車種とナンバーを特定、遺留品から20歳の男が容疑に関わった可能性が高くなり、男が乗っていたクルマに事故の痕跡も確認できたため、9日までに殺人未遂容疑で逮捕している。

警察の調べに対し、男は「自分は関わっていない、知らない」などと供述。容疑を全面的に否認している。

男が事故当時に乗っていたクルマは盗難車だったことがその後の調べで発覚しており、警察では窃盗容疑などの余罪についても引き続き調べを進める方針だ。

《石田真一》

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