20日、兵庫県内のJR福知山線の踏切で、踏切内に立ち往生していた乗用車と、下りの普通電車が衝突する事故が起きた。
警察では鳴動する警報機を無視して踏切内にクルマを漫然と進入させたことが事故につながったとして、80歳の男を過失往来危険の現行犯で逮捕している。
兵庫県警・丹波署によると、事故が起きたのは20日の午後5時10分ごろ。
丹波市市島町東勅使付近のJR福知山線・黒井〜市島駅間の踏切で、下り普通電車(篠山口発、福知山行き。6両編成)が、踏切内に立ち往生していた乗用車と衝突した。電車の運転士は踏切内に停止しているクルマを発見して非常ブレーキを使用したが、減速が間に合わずに衝突。クルマは大破している。
クルマを運転していた80歳の男は衝突前に車外に逃げ出して無事だったが、事情聴取に対して「警報機が鳴っているのはわかっていたが、なんとかなるだろうと思って進入した。遮断機が降りてしまい、脱出不能になった。列車が接近していたので怖くなって車外に逃げ出した」と供述。
警察では「危険を認識していた」と判断。過失往来危険の現行犯で逮捕している。