三菱自動車工業は23日、2005年3月期連結決算と今期の業績予想を発表した。前期の純利益は日米販売の不振や大幅なリストラ費用などにより、4748億円の赤字と過去最悪となった。
06年3月期は国内販売計画の上方修正などにより売上高が2兆2200億円と前期比で974億円増加、純利益も640億円の赤字に圧縮される予想とした。営業利益は140億円の赤字。各利益とも今年1月28日に発表していた再生計画の改訂版と同じ数値としている。
会見した益子修社長は、「05年度の計画も下ぶれリスクを最大限織り込んだ」とし、1月時点の計画値の上方修正は見送ることにした。また「05年度を再生への確実な初年度にしたい」と、各地域での計画必達の構えで臨む方針を強調した。