信号無視暴走トラック、車両3台と衝突

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17日、鹿児島県鹿児島市内の国道で、普通トラックが暴走して約1kmの区間でクルマやバイク3台と衝突。運転者3人が重軽傷を負う事故が起きた。

トラックはそのまま逃走したが、事故の直前に信号無視を繰り返していたことから他の通行人が警察に通報しており、事故発生から数分後には発見。運転していた37歳の男は業務上過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕されている。

鹿児島県警・鹿児島中央署によると、事故が起きたのは17日の午前9時35分ごろ。鹿児島市下荒田4丁目付近の国道225号線の交差点で、普通トラックが右折レーンを直進。そのまま対向車線側の右折レーンへ進入し、信号待ちをしていた乗用車2台と相次いで衝突した。

トラックはそのまま次の交差点を赤信号無視の状態で進行。約1分後には別の交差点の信号機に激突してこれを押し倒し、それでも止まらずその次の交差点ではバイク1台に追突する事故を起こしている。

この事故により、最初に衝突した乗用車を運転していた41歳の男性が打撲などで軽傷。2回目に衝突した乗用車を運転していた31歳の女性が全身強打で重傷。バイクを運転していた61歳の男性が足の骨を折る重傷を負っている。

トラックは事故を起こす前の午前9時10分ごろから信号無視を繰り返しており、これらを目撃した人たちから複数の通報が警察に寄せられていた。

通報を受けて出動した県警・交通機動隊のパトカーが鹿児島市鴨池2丁目付近の交差点で、前部が損傷したトラックを発見し、これを抑止したのは一連の事故が発生した直後の午前9時40分ごろ。

トラックを運転していた37歳の男は業務上過失傷害や道交法違反の現行犯で逮捕されている。

逮捕された男は警察の取り調べに対しては「事故のことはよくわからない」と供述。曖昧な供述が多いことや、取り調べ中に微笑むなど、不審な行動も感じられることから、警察では薬物中毒の疑いがあるとして、尿検査なども実施する方針。

男は姶良町内の運送会社に勤務し、この日は午前9時ごろに会社を出発。午前9時30分には最初の取引先で荷降ろしを終えて指宿方面にある次の取引先に向けて出発していた。

通報の内容が正確だった場合には、会社を出発して最初の取引先に向かう途中から信号無視などの異常行動を繰り返していたことにもなり、警察では慎重に捜査を進めたいとしている。

《石田真一》

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