気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年5月20日付
●日本車オーナー、抗議、右ハンドル規制に反対、ロシア各地(朝日・6面)
●現代自動車、鉄鋼から生産 グループ企業高炉を建設へ(朝日・8面)
●米の品質調査 トヨタの首位、05年は10部門(朝日・11面)
●「本田記念館」の土地購入費26億円 無限元監査役の会社に返金命令(朝日・33面)
●ゆったり空間で商談、トヨタ、8月末にオープン、レクサスの店舗公開(毎日・8面)
●自工会会長 初言及「部品調達増で米自動車支援」(産経・11面)
●運転中ケータイ事故半数以下、改正道交法効果くっきり 摘発は15万人超す(産経・29面)
●GM不振J・W・チャイ氏に聞く、原因、売れる車がない(東京・8面)
●マツダがリコール(東京・26面)
●インドネシア、日産、生産能力3倍に、ミニバンを積極投入(日経・13面)
ひとくちコメント
ホンダ創業者・故本田宗一郎氏の長男である本田博俊氏が社長を務める自動車部品メーカー「無限」が、記念館用地取得をめぐり広川則男元無限監査役の会社「ヒロ・コーポレーション」に資金の返還を求めた訴訟の判決で、東京地裁は請求通り、26億円の全額の返還を命じた。きょうの朝日など各紙が社会面で取り上げている。
判決によると、2000年1月から同年7月にかけて、広川元監査役は別の会社の口座などに資金を移動。判決では「広川元監査役はうそをついて本田社長や『無限』などの資金を自分の会社に送金させ土地を無断で購入。ヒロ・コーポレーションは26億円を不当に得た」と判断した。
本田社長と元監査役は「無限」をめぐる法人税法違反(脱税)の罪で起訴されており、地裁での公判は継続中だ。