警視庁は11日、国土交通大臣から一般旅客自動車運送事業の許認可を受けないまま、いわゆる「白タク」営業を行っていたとして、50歳の男を道路運送法違反(無許可営業)容疑で逮捕した。
昨年12月に白タクの運転手が起こした死亡事故が摘発のきっかけとなった。
警視庁・交通捜査課によると、白タク営業を行っていたとして道路運送法違反容疑で逮捕されたのは、東京都港区内に在住する50歳の男。
この男は2001年12月ごろから、新宿区歌舞伎町などでキャバクラを経営する会社3社と契約。この会社の系列店で働くホステス約130人を狛江市内にある会社の寮や自宅から店に白タクで送迎していた疑いがもたれている。
男は白タク1台あたり月50万円で契約。公共職業安定所(ハローワーク)で募集した運転手11人を雇用し、ワゴン車8台で国交相からの許認可を受けないまま違法な営業を続けていた。今年3月までの約4年間で合計1億8000万円あまりの売上を出していた。
違法営業が発覚したのは昨年12月、運転手の1人が死亡事故を起こし、この捜査の過程で歌舞伎町で白タク営業する男の存在が明らかになった。
逮捕された男は大筋で容疑を認めているという。