5日、福岡県久留米市内の県道交差点に隣接した住宅に乗用車が突っ込むという事故が起きた。乗用車は約10mに渡って屋内を進行し、就寝していた79歳の女性がクルマにはねられ、全身を強く打って死亡している。
警察ではクルマを運転していた37歳の男を業務上過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
福岡県警・城島署によると、事故が起きたのは5日の午前1時10分ごろ。久留米市三潴町福光付近の県道交差点に隣接する民家に、丁字路を直進してきた乗用車が突っ込んだ。
乗用車は民家の内部を破壊しながら約10mに渡って進行。奥の寝室まで突き進み、就寝中の79歳女性をはね飛ばしてようやく停止した。女性は近くの病院に収容されたが、全身を強く打っており、事故から約1時間後に死亡した。
クルマを運転していた人物は逃走しており、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。
周辺の捜索を行っていたところ、事故現場から約3km離れた地点で顔を負傷した男を発見。職務質問を行った結果、事故後に逃走していたことを自供したために身柄を確保し、同日午後までに業務上過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
逮捕した男からは酒気帯び相当量のアルコールを検出しており、取り調べには「酒に酔っていて、ハンドル操作を誤った」などと供述しているようだ。
現場は信号機が設置されているが、男のクルマが進行してきた方向は半感応式となっており、基本は赤色状態となる。
男のクルマは信号無視をして、丁字路で交差点を右左折しようとした際に運転を誤って直進した可能性が高いとみている。
事故現場の民家では以前にもクルマが飛び込む事故があり、その後に信号機が半感応式に改められたという経緯があった。