中国における海外ブランドの出展はどこも意欲的で、今年のデトロイトやジュネーブ、あるいはニューヨークで公開されたばかりのコンセプトカーを並べるメーカーも多かった。そんな中、この上海でコンセプトカーのワールドプレミアを行なったのがGMだ。
GMが公開したのは、スポーティなオフロード・セダン『ALA.s』で、上海にあるGMの環太平洋アジアR&Dセンター、通称PATACの中国人エンジニアと上海汽車が共同でデザイン開発を行なったものだ。
メーカーによればALA.sはSUVの性能と多用途性、トラディショナルなセダンの快適性を備えたモデルで、中国の伝統文化から着想を得たデザインを持っているという。
前後でスライドするドアが印象的だが、この開閉機構はGMが03年のフランクフルトモーターショーで公開したオペル『インシグニア』のリアドアと同じもの。スライドレールをドア内側に設けることで、開口面積の広さとエクステリアデザインの自由度の高さを両立させようというものだ。
ちなみに「ALA」とはハワイ語で「道路、ストリート」を意味する言葉だそうだ。PATACの「環太平洋」という性格から採用されたのだろうか。
さらに余談だが、筆者はこのクルマのところにいた小姐が一番可愛いと思った。