日野自動車は、「大型商用車用超低排出ガスディーゼルエンジンの開発」で、新技術開発財団から「第37回市村産業賞・貢献賞」を受賞したと発表した。
日野は、ディーゼルエンジンの低排出ガス化とその普及促進による地球温暖化防止に寄与するために、画期的な超低排出ガスディーゼルエンジンをいち早く開発し日野プロフィア全車に設定、大型車として唯一新短期排出ガス規制の4ツ星を取得し、2003年10月から販売している。
このエンジンに採用し、PMの画期的な低減の決め手となったクリーンディゼルシステムDPRとNOx低減技術である複合EGRシステムは、世界で初めて実用化した新技術。とくにDPRは、日本、米国、欧州で計画されている 更に厳しいディーゼル排出ガス規制に適合するために必須のPM低減技術として注目を集めている。
市村産業賞は「科学技術の進歩、産業の発展、文化の向上、その他国民の福祉・安全に関し科学技術上貢献し、優秀な国産技術の開発に功績のあった事業経営者ならびに技術開発者」に対して贈られる。
今回の受賞は、DPRや高度な技術を世界に先駆けて量産化し、ディーゼルのクリーン化とその普及促進によるCO2削減への貢献において先導的な役割を果たし、その波及効果も大きいことが評価された。