心肺停止状態の患者を搬送中の救急車が衝突事故

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10日、秋田県秋田市内の県道で、心肺停止状態の男性を病院に搬送中の救急車が交差点で他車と出会い頭に衝突する事故が起きた。

この事故で救急隊員ら3人が軽傷を負っている。搬送中の男性に外傷は無かったものの、結局蘇生は行えず、搬送先の病院で死亡が確認されている。

秋田県警・秋田東署によると、事故が起きたのは10日の午前10時5分ごろ。

秋田市濁川後田付近の県道で、心肺停止状態の72歳男性を病院に向けて搬送していた秋田市消防本部・城東消防署所属の救急車と、右側から進行してきた軽自動車が出会い頭に衝突した。この事故で救急隊員や軽自動車の運転者など3人が軽傷を負った。

救急車は事故によって自走ができなくなり、隊員らは別の救急車が現場に到着するまでの約7分間、搬送していた男性への心臓マッサージを繰り返した。しかし、男性は蘇生することなく、その後に収容された病院で約1時間後に死亡が確認された。

体には外傷が無く、事故と死亡の因果関係は薄いとみられている。

現場は比較的見通しの良い交差点。救急車はサイレンと赤色灯を使用した状態で走行しており、現場となった交差点には赤信号の状態で進入した。

軽自動車は救急車よりもわずかに早いタイミングで青信号に従って交差点内に進入。救急車が交差点内に入ったときには進路を塞ぐような状態となっており、救急車はブレーキが間に合わず軽自動車の左側面に突っ込んだ。

警察では業務上過失傷害容疑で、救急車を運転していた27歳の隊員から事故当時の状況などを聞いている。

《石田真一》

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