日産ディーゼル工業は、中型トラックの『コンドルCNG』(圧縮天然ガス、積載量4−7トンクラス)を一部改良し、環境性能を大幅に向上させて13日から発売開始した。
今回の改良では、新たな圧縮天然ガス自動車の排出ガス技術指針の基準値をクリアし環境性能を大幅に向上させたのに加えて、エンジン改良と排気量アップで、低速トルク・排気ブレーキ性能も向上させた。
環境性能については、エンジンを改良してリーンバーン(希薄燃焼)方式からストイキ(理論混合比)燃焼方式に変更、三元触媒内蔵型マフラーの装備により、NOx(窒素酸化物)を0.5g/kWh以下にした。
この数値は世界で最も厳しいディーゼル車排出ガス規制の新長期排出ガス規制値レベルと比べてNOxは75%以上削減となる。また、CNGトラックはPM(粒子状物質)をほとんど排出しないため、NOx・PMについては、ディーゼルポスト新長期規制案レベルをクリアしている。
積載量についても、車両の軽量化により、従来車より50kgアップを実現した。
同社は2004年度の普通トラッククラスのCNG車販売でトップシェアを獲得し、1999年度から6年連続でシェアトップを達成している。今回の商品力と環境性能の向上で、2005年度も一層CNGトラックの拡販を目指していくとしている。