9日、長野県長野市内の市道で、乗用車が歩行者をはねる事故が起きた。クルマは歩行者をはねた後に暴走し、道路を逸脱して農家の作業小屋に激突。運転者と歩行者の2人が全身打撲などで死亡している。
長野県警・長野南署によると、事故が起きたのは9日の午前2時30分ごろ。長野市篠ノ井東福寺付近の市道(通称:オリンピック道路)で、道路を歩いていた47歳の男性が、34歳の男性が運転する乗用車にはねられた。
クルマははねた男性をボンネットに乗せたままの状態で約200mを暴走。その間にクルマは街路灯数本に衝突。これをなぎ倒しながら走り抜け、最終的には道路を逸脱し、隣接する畑の中にある農家の作業小屋に突っ込んだ。
この事故でクルマにはねられた男性と、クルマを運転していた男性の双方が全身打撲などで死亡している。
現場は見通しの良い片側2車線の直線道路。歩行者が道路を歩いていたのか、それとも横断しようとしていたのかは定かではない。
事故を起こしたクルマはフロントガラスの破損が大きく、警察ではクルマにはねられた男性がガラスを突き破って車内に飛び込み、それを見た運転者がパニックに陥って暴走に至ったのではないかとみている。