前席はラジオ、後席でDVDを楽しめる環境「ZONE×ZONE(ゾーンバイゾーン)」を実現。前席はスピーカーから出力、後席はヘッドホン出力となる。
塚田氏は、「飛行機のように各シートで、各エンターテインメントを楽しみたいというところから始まったコンセプトがZONE×ZONEで、ゆずれない機能だった」と強調した。
このZONE×ZONEのコンセプトにより、前席はラジオ、後席でDVDを楽しめるサラウンド環境を実現している。前席はスピーカーから出力、後席はヘッドホン出力を利用。ちなみに、後席のモニターセットはモニターとステーとコードレスヘッドフォンやリモコン込みで5万5650円となる。
後席のスピーカー出力も検討したが、『オデッセイ』のような大きなクルマでは良かったが、小型のテストカー『ヴィッツ』などでは音が混ざり厳しかったという(加藤氏)。
さらに、dts(dts 2.0+DIGITAL OUT)にも対応し、アナログ2ch出力+デジタル出力が行える。
インタビューの最後に、塚田氏は「今後の企画としては、すべてのディスク、すべてのフォーマット、すべてのコーデックに対応していきたい」と述べた。このコメントに対し、設計の加藤氏は(作るほうは大変なんだよと)苦笑しつつも「頑張ります」という力強い返事で応じたのが印象に残った。