大破したクルマで強引に逃走、部品が教える逃走ルート

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群馬県警は6日、当て逃げ事故を起こし、大破したクルマを放置して逃走していた29歳の男を業務上過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

大破したクルマで強引に逃走した結果、男に結びつく数々の物証を残していった。

群馬県警・前橋署によると、事故が起きたのは6日の午前3時50分ごろ。前橋市大手町付近の国道17号線で、信号無視をして交差点に進入してきたとみられる乗用車と、48歳の男性が運転する軽自動車が出会い頭に衝突した。

衝突によって双方のクルマは大破。軽自動車を運転していた男性は打撲などの軽傷を負ったが、乗用車は大破したにも関わらず、その場から強引に逃走した。

しかし、破損の度合いがひどく、現場付近で前部のナンバープレートを脱落させ、その後もタイヤ、バンパー、マフラーなど、各種部品を路上に撒き散らしながら逃げ続けた。

警察では路上に落ちた部品や、オイルの流出痕を頼りにクルマを追跡。結果として事故現場から約2kmの地点で半壊状態となって乗り捨てられているのを発見した。

ナンバープレートから玉村町内に在住する29歳の男の存在が浮上。この男が容疑に関わった可能性が高いとして、同日午前から関係先を捜索していたところ、午後になってから同署に「自分がやりました」と出頭。業務上過失傷害などの容疑で緊急逮捕された。

取り調べに対し、男は「罰金や行政処分を受けたくなかった」と話しているが、事故の状況から飲酒運転の可能性も考えられるため、今後は事故前の行動などについて厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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